当店が絶対に譲れない1番の拘り...それは、焙煎よりも前の段階にあります。 一般的に自家焙煎を行っている殆どの焙煎所は、業者から生豆を仕入れるとそのままの状態で焙煎を行います。 しかし当店では焙煎を行う前に生豆を丁寧に優しく水研ぎ洗いしているのです。 【そんな事をしたら珈琲の味が落ちるんじゃないのか？】 【せっかく乾燥している豆を濡らしてまで何の為にそんな事をするの？】 と、疑問を持つかもしれません。 しかし研ぎ洗いするのにはちゃんとした理由があります。 コーヒー豆は全ての農作物の中でも農薬の使用量がトップクラスで、世界中の農園で約１４０種類もの農薬が使用されていると言われています。 そしてコンテナ船で長期間かけて海上を運ばれるので高温多湿によるカビの発生や病害虫を防ぐ為に大量の消毒も使用されます。 更に入国時には外来種害虫の国内侵入を防ぐ為、輸出国の状況によって燻蒸消毒がされる場合もあります。 輸入品のレモン等は大量の消毒がされているので皮を食べると危険だと言われるのに、２００℃以上で焙煎するとはいえコーヒー豆の残留物については何も言われないのは不思議な話です。 当店ではそんな生豆を約50℃のお湯で洗う事で豆に付着している余分な汚れや油分・灰汁を洗い流しているのです。 一見して綺麗な生豆ですが洗った水を見れば一目瞭然で泥水の様に濁っているのです。 これが珈琲を飲んだ時に出る余分な雑味、時間が経つと出てくる酸味、口当たりの悪さの原因に繋がっているのです。 お湯につけて優しく撹拌し、20分程浸け置きして汚れが浮いたお湯を捨てます。 その後お湯が透き通るまで優しく研ぎ洗いを4～５回程繰り返します。 正直なところ手間と時間もかかり大変なのですが 【折角なら美味しい珈琲で喜んでいただきたい！】 【口に入れる物なので綺麗で安心して飲める状態で提供したい！】 という思いを持って日々涙目で励んでいます。 【珈琲なんてどうせ苦いんだから違いなんて分からないでしょ？】 と思われる方も見えると思いますが、それが明らかに違うんです！！ 余分な雑味やえぐみが無い分、豆本来のコクや甘味はよりクリアとなって繊細に伝わり 時間が経ったものを飲んでも嫌な酸味が出ることはありません。 まるこげ焙煎所という名前から怪しさ満点ですが、全国的にも希少な水研ぎ焙煎豆を是非一度ご賞味下さい！